家族だって性格も好みも違うのだから
それぞれの部屋にいろいろな個性があふれていていいと思います
お互いぶつかり合うことなく
一人はひとりの個性と家としての統一感を
同時に満たすにはどうしたらいいのかー
それを考えるのもインテリアの醍醐味です

 インテリアの細かい部分はすべて和子さんに任せていたというご主人。揃って音楽
をたしなむ和子さん以外の父子には、思い切り演奏に没頭できる専用のプレイルーム
が、何よりも嬉しいことでした。大型テレビを据えたり、本棚を作りつけた階段ホールも
、好きな時間を過ごすためには欠くことのできない場所になっています。
 「趣味のためのスペースを広く確保することは難しいことですが、そのために他の個
室が犠牲になることもいとわなかった。それが家族の幸せだから・・・」ここにも和子さ
んの強い思いがうかがえます。
 LDKとはそれぞれ趣が異なるとはいえ、小物やファブリックで演出する柔らかなテイ
ストは同じ。家族の好みもそれぞれにはっきりしていますが、照明器具を統一したり、
スイッチプレートひとつにまでこだわるこまやかさは、家全体に共通するものです。
 近い将来、子供たちの独立する日がやってきます。「ここで過ごした時間が、かけがえ
のないものになってくれたら・・・」和子さんの願いにこの家はこたえてくれることでしょう。

Bedrooms

↑天井際に貼られた
薔薇のステンシル柄
のボーダーは国産の
もの。目立ちすぎず、
可愛いアクセントに
なている。

←→中学生のヨリコさんの部屋
パイン材の組立家具や柔らかな
ピンク色で温もりのあるインテリア

←部屋ごとにフレームも吟味して飾る和子さん。
寝室ではカーテン生地をベースに敷いて、レース
をディスプレイ。

↑壁紙の薔薇柄が映えるよう、腰壁とベットカバー
をオフホワイトでしつらえた主寝室。いたるところに
レースがロマンティック。

←→高校生のミチヒロ君の部屋。アレルギー
疾患があるので、壁も呼吸している板壁。机
は作り付けのパイン材のカウンター。

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